”ものづくりの街、横浜元町。”
横浜元町の特色の一つである
”製販一体”にフォーカスしたショートムービーが出来上がりました。
職人さんの想いが詰まった作品です。
今回は、元町ショッピングストリートとものづくりの関係性や
これからの元町について
元町SS会 副理事長の近澤柳さんにお話を伺ってみました。
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Rachel(以下R):ものづくりと横浜元町の関係性(歴史)を教えてください。
近澤柳(以下近):開港後、今の大桟橋に外国から多くの船が着き、そこで働く人々は、現在の元町商店街(当時の初期は元村と言った)を通って、山手の居留地へ帰って行きました。外国人は家に帰るのに必ず元町を通ったので、そこで彼らが必要としているものを作るお店が集まったのが、現在の元町商店街の発祥です。
当時は、家具は日本家具を作っている職人が西洋家具を教わったように、職人が試行錯誤し、当時の日本では珍しいものの集積する街を作っていきました。
そのため、日本で初めてのものが凄く多いまちと言われています。
クリーニング屋、食パン、洋食器などの商店ができたのも元町発祥と聞いてます。お客様に育てていただきながら、成長してきた街なのです。
R:この動画を通してどんなことを一番お客様に伝えたいですか?
近:今では商品の製造は海外や、他の都市で行っているお店が多くなりましたが、それでも製販一体を貫いているお店の物作りの心意気を感じていただけたら幸いです。
R:やはり一つ一つ丁寧に職人さんが作り上げる商品には現代のライフスタイル、
”コト消費”につながるものがあるように感じました。
これからの時代に合わせた消費の形について横浜元町としてのビジョンを教えてください。
近:元町は前述したように、時代の変化に対応し、製品を作り、それを販売する街。このストーリーは変わりません。ですが、昨今、街に人を呼ぶことができない状況にも遭遇しております。それでも気持ちを込めて作ったお品物を、より多くのお客様へ届けられるツール、すなわち、ECサイトを立ち上げ、そこでこの街の心意気を感じていただけるようにしたいと思っております。
R:この動画では、普段お買い物をしているだけでは見ることのできない
ものづくりの裏側を知り、使い手と職人さんとが共に作り上げていく過程にとてもストーリー性を感じました。
大切に使い続けるからこそ、商品一つ一つのバックグラウンドを知ることが必要なんですね。
近:はい。どんなに技術が進歩しても、人の手が全くかからない世の中になるのは、だいぶ先のことだと思います。人の手で作られたモノには、その製作者の想いがこもっているはずです。だからこそ、大切に使い続けてほしい。そして、お客様に育てていただける街であり続けたいですね。
R:ありがとうございました。
次回は、元町ショッピングストリートの成り立ちについてご紹介します!
お楽しみに!
(ライター:元町SS会 広報宣伝委員長 Rachel)