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*本コンテンツは、これまで元町公式メールマガジンにて配信しておりましたコラムです。

2022年(令和4年)6月5日号 元町コラム 
横浜開港200年/Y200(2059年)を夢みて!

〜 ヨコハマ元町 流れ行く悠久の風に乗って 〜 ( 3 )         

     お茶のお供に「元町コラム」。。。そうおだてられ、すかされ、慰められながら今日もストリートを往き、フクゾーさんのお店の前の、いつもの元町ベンチでひと休みです。

     遠い時代の人々の足跡、元町ストリートを行き交う足音を探して耳を澄ませば、毎朝訪れて来る山手の丘や元町公園の小鳥たちの囀(Saezu)りが清々しい合唱曲に聴こえて、今年も間も無く開花する百日紅(Sarusuberi)の見事な枝ぶりの葉に見え隠れしいている、ストリート パフォーマンスの熱心さに心が温かくなります。

     さて、元町ストリートに咲く新色のサルスベリにも似た色、ジャカランダ(Jacaranda)が、今、カリフォルニアで満開です。

     山手の丘の「セント・ジョセフの坂」を上りきった元町公園前交差点付近、道沿いにある大きい元町公園の飛び地の小さい元町公園から、爪先立ちで、太平洋越しにカリフォルニアを眺めることに致しましょう。

※ セント・ジョセフの坂。セント・ジョセフ・カレッジ(Saint Joseph College)はかつて横浜市に存在したインターナショナルスクール。1980年代に学校名がセント・ジョセフ・カレッジ(Saint Joseph College)からセント・ジョセフ・インターナショナル・スクール(Saint Joseph International School)へ改名された。明治時代に設立されたこの学校は2000年(平成12年)に、その伝統ある歴史の幕を下ろした。卒業生には画家のイサム・野口、E.H.エリック・岡田真澄兄弟を始め、多くの元町の皆々がいるーーー。

※  Tommyのカリフォルニア レポートーーー。「青い空とジャカランダの花」。ジャカランダは日本のサクラのシーズンの後にカリフォルニアでは満開になる。落ちた花びらも、長持ちして美しいムラサキ色を保つので道路が美しい彩りに包まれる。見かけはアカシアやネムノキに似てブラジリアン・ローズウッドと同じだ。種類は50種類ほど。Jacaranda(中米、カリブ海、南米西部原産)とDilobos(ブラジル原産)の2つの節に下位分類され、Jacaranda mimosifolia (ブルージャカランダ)の花も非常に華やかなため、世界の熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されているーーー。

     さて、コラムらしく自分の考え方や主義主張を少々述べさせていただくと、弱肉強食を唱える「ダーウィンの進化論」は有力な仮説の一つに過ぎず、「生物は優勝劣敗で進化してきたのではなく、お互いに助け合いながら進化してきた」と論ずる反ダーウィン進化論が、学説として実証を付記して台頭している事に大きな喜びを感じます。

     事実、人間は猿から進化した生物でないことが学界各分野から立証されるようになり、人類ソックリの猿(アウストラロピテクス)が居て、直立ではなく4本足で歩いていたという事実はあるものの、これも、猿が人間に進化する過程での猿人でないことが証明されている事は注目に値します。

     つまり、サルはもともとサルであり、現在もサルであること。人間はもともと人間として登場し、人間としてゆっくりと進化してきたということになります。

     まさに、ヒトゲノムが解析された現在、ヒトとチンパンジーの遺伝子は、進化の過程ではあり得ない「83%もの相違点がある」ことが判明していることに、皆さまの注目を喚起したいと思います。

※ マリア像の慈しみ深い微笑みが、今日も山手の丘から元町を包み込んでいるーーー。

※ セントジョセフ・インターナショナル スクール(S.J.I.S.)から山手外国人墓地に移設されたマリアさま像。いつの時代もいつの日も我々を見守っているーーー。

     筆者の祖が横浜に根を下ろした明治4年(1871年)から、はやくも151年の時を刻んでいます。この輝かしい現代も、近未来から眺めれば、懐かしい過去の記憶の1部に組み込まれて、分厚い資料のページの中に数行の記録として残されていれば幸いです。

     思うに、筆者自身の人生で得た貴重な経験も、祖父、勇吉と過ごした大切な日々の言葉の記憶があったからこそですが、皆さまにおかれましては、是非、日々の言葉を記録として自らが発し、それを残すのではなく、直接、それらの1部でも良いから後世のヒントになるように子供達に伝達して欲しいものです。

     古き、懐かしい日々を振り返り、ストリートのベンチから、ある日の祖父の言葉を転載して記録とさせて頂きます。

〜 人間が考えたり行動できるのは、遺伝子というものを皆が持っていて、それに書き込まれた情報によるものなんだよ。でも、書かれていることの100分の2とか、100分の3ぐらいしか使ってないんだ。だから、可能性は全部残されたままなんだよ。人間が無限の力を持っているというのは、この残された沢山の情報を、これから使うことが出来るからなんだ。お爺ちゃんもキミも、ずーーっと使うことが出来るんだけど、使いきれなくても大丈夫だよ。次に生まれてくるキミ、その次に生まれてくるキミのキミに残しておけば、時代を超えた全部のキミが使ってくれるからね〜 by Yuukichi Ishiyama

Tommy T. Ishiyama

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

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