2023年(令和5年)8月5日号 元町コラム
横浜開港200年 / Y200(2059年)を夢みて!
【特集】心安らかに人生を見つめ直す旅への誘(izana)い〜(14)
2023年 盛夏、、、。
白く大きな雲が湧き上がり、元町ストリートを見下ろす大空にでーんと居座っています。
夏真っ盛りの昼下がり、旧盆を前にご家族一丸となって、年に一度の帰省の準備に勤しんでいる皆さまもさぞ多いことでしょう。 都会っ子が多い昨今、田舎がある皆さんは夏休みに大きなアクセントを得て、充実した幸福感に満ち溢れている事でしょう。
※ 故郷に山河あり、、夕陽が変わらぬ風情をたたえて沈んで行く。 明日という未来への希望を皆に届けるためにーーー。(Photo by ヒラリー・K・111 / Fuefuki-City, Yamanashi Pref.)
日本全国、都市化一途に爆進中の現在、ふるさとは稀有な環境を計り知る事ができる貴重なタイムゾーンそのもの。
遠い日の山々が昔のままの姿で出迎えてくれるであろう実感に心が震えるものの、水量豊かで流れが速かった川が、上流の山奥に建設された新しいダムのおかげで優しい小川に変貌して、腕白坊主たちが大きな岩の上から飛び込んでいた格好の淵が無くなった代わりに、幼い子供たちの格好の水遊び場になって、、そんな、時代の変化を目の当たりにすると、遠い昔が、一層、遠い時代の彼方に行ってしまったかのような寂しさも感じざるを得ません。
真夏にいつも想い出すのは、同じ遠い時代でも、米国、ニューヨークの郊外での1969年8月。 今や伝説となっているコンサート、「ウッドストック・フェスティバル」(Woodstock Music and Art Festival)が記憶に鮮明に残っています。
主催者側の当初の予測での来場者数は10万人。 そこへ当時の報道でも40万人、伝説となった現在では50万人もの大観衆が押し寄せたのですから大変です。
サンタナ(Carlos Santana 1947〜 )、ジョン・コッカー(John Robert Cocker 1944〜2014)、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix 1942〜1970)などなど、大人気のアーティストばかりを結集しての開催でしたから無理もありません。
※ 雅楽もロックも、、笙(Sho)・篳篥(Hichiriki)は勿論、お手製のオリジナル エレキギターを駆使して音楽界に旋風を巻き起こしている雅楽師・東儀秀樹氏のコレクションの一部ーーー。
このコンサートのタイトルは「愛と平和と音楽の祭典」でしたが、8月の15日、16日、17日の3日間の開催期間中、文字通りにトラブルも皆無で警察の介入も一切なかったことが全米の人々を更に驚かせました。
言わば、その後のコンサートのスタイルを変えるキッカケになったこの「ウッドストック フェスティバル」は、観るためのコンサートから、参加するコンサートへとそのスタイルを変貌させたのです。 このコンサートを支えた新世代の台頭こそ、今日のコンサートの原点となり、平和を愛する彼らは「ウッドストック ネーション」と呼ばれました。 あの日から54年の歳月が流れ去った今日、音楽史上の大事件を思い起こすにはピッタリの夏の夜が静かに更けて行きます。
記憶に残る伝説のコンサートの来場者数もそうなら、何気なく目にした数字や、繰り返し意識の中に出て来る数字には意味があると言われています。一説によれば、そのような数字には天使たちからのメッセージが含まれているため、巷では『エンジェル ナンバー』と呼ばれていて、天使たちは人間の言葉を発することが不可能な事から、様々な手段を使って私たちとコミュニケーションを取ろうと試みているそうで、何か象徴するものを私たちに提示する事によって彼らの存在を伝えてくる場合が多く、同じ数字の組み合わせや繰り返し耳にする歌など、メッセージを含む何かを何度も私たちに触れさせ、意識させることで彼らの存在を理解させようとしているのだそうです。
ときにはそれが空から降ってくる白い羽根だったり、美しい虹であることもあって、天使たちが伝えてくるメッセージ方法はひとつではないことから私たちも精神を研ぎ澄ませて、そんな彼らのサポートに応える意味で、先ず気付くこと、そして、何かを感ずる事によって、より安全な人生を歩んで行きたいものです。
※ もうすぐ秋、、、。 ふるさとでは、あなたの帰りを待ちながら夏の最後を見送る準備も万端。 元気な顔を見せるのが何よりのお土産に他ならないーーー。
折しも、日付けが3回変われば8月8日。 この『88』にも何かメッセージ性を感ずることが出来ます。 「8 & 8」を意識出来た皆様には豊かさの波が押し寄せ、その大きな波があなたの生活を豊かにしてくれる筈ですから、素直に天からの恵みに対して感謝の気持ちを捧げ、豊かさを決して自分だけのものにすることなく周りの人たちと分かち合う事によって、是非、その万全な豊かさを謳歌して頂きたいと願う次第です。
日本でも漢数字の「八」は「末広がり」、縁起のいい数字とされていますし、アラビア数字の「8」も 横にすれば無限大の記号と同じです。
以前、このコラムでもお届けした元町厳島神社などの「茅(chi)の輪くぐり」は、神社に6月や12月、草でできた巨大な輪が設置され、このイネ科の草などでつくった輪を8の字に3回くぐって、半年間にたまった穢れを払い清める儀式ですが、ある有名神社のウェブサイトによると、8の字にくぐる理由は漢数字の8が末広がりで縁起がいいからと、実にストレートな記載になっています。
聖書における「8」が復活や始まり、救いを意味しているというのも、旧約聖書の創世記に出てくるノアの方舟(Hakobune)の話に由来しており、方舟に乗って洪水を免れた人の数が8人で、さらに、ある数秘術で「イエス」の文字を数字に置き換えると「888」になるとか。
仏教にも「八正道」と呼ばれる、悟りに至るまでの8つの道があるし、お釈迦様が最初に行った説法も8つの文字から構成されているそうですから、人が「8」にこだわりを持つのは本能かも知れません。
まず、今日1日、訪れ来る8月8日を意識して幸せを倍増する事に努め、この8月を安全・安心に過ごす事に集中致しましょう。 そして、気持ちに余裕が生まれたら、皆様なりのご縁ある数字を探索して、どうぞ、より一層深いご縁と幸せな未来を発見して下さいますように、心よりお祈り申し上げます。
Tommy T. Ishiyama