2025年(令和7年)4月5日号 元町コラム
横浜開港200年 / Y200(2059年)を夢みて!
横浜モトマチ
“Rainbow Connection”
遥かな虹を超えて 〜(7)
『パラドールに泊まって白い村々を散策したい』
時空を越えたような都市や村々で埋め尽くされている国、スペイン。
地方色豊な郷土料理を楽しみ、画家「エル・グレコ」に霊感を与えた光があふれる空の下で神々しい感動を得て何かが閃いたら幸せです。 そんな折のいつもの習慣で、1度、大きく深呼吸と共に気持ちを入れ替えながら新たな目的地を選定する事は重要です。 そんな思いを胸に今日はマドリードから北西を目指して旅路を急ぐ事に致しましょう。
※ スペインに行ったら一度は泊まりたい「パラドール」(Parador)。 パラドールはスペイン全土に点在しておりその数は90以上に及ぶ。 中でも「パラドーレス・エセンティア」(歴史的な建物を改装したパラドール)はその全てが圧巻だーーー。
緩やかなシルエットが魅力的なグアダラーマ山脈(Sierra de Guadarrama)を越え、松の森を抜けて古代ローマの水道橋が有名なセゴビア(Segovia)へ下り、更に西を目指してアビラ(Avila)を経由してサマランカ(Salamanca)から南に進路を変えましょう。 眼下に見下ろす荒涼とした原野には小さな町や村がまるで時代劇のセットの様に点在して、いにしえの面影を今に伝えています。
今夜泊まるパラドールもお城や修道院など、歴史的な建造物を国営のホテル仕様に改装した重厚な佇まいがさぞ荘厳なことでしょう。 明日は南アンダルシアの丘や村を散策して、人類の起源以来存在している洞窟壁画とムーア人の遺産を探したいと思います。
※ 各所に点在するプエブロ・ブランコが美しいーーー。
※ スペイン南部のアンダルシア地方には白壁の家が密集する「白い村(プエブロ・ブランコ)」が点在する。 旅行者はその美しい建築に目を奪われるが白い壁には感染症を防ぐ目的もあったーーー。
アンダルシアの光が特別なのは、その光を受けて純白に輝く「プエブロ・ブランコ」(白い村)があるから。 北アフリカからやって来たイスラム系の先人達が山岳部で農業を営みながら自らを守る城塞を築いたわけですが、それは地元の芸術性と建築様式を融合させ、石灰で創った白い村の出現を見るに至りました。
その歴史的なそれぞれの白い村が、ひとつひとつ独自のヒストリーを育みながら現代に花開いているわけですが、それが徐々に遠いものになりつつあるという現実を世界の人々にはまだあまり知られていません。 満開の元町シドモアの桜の下で、、、
Tommy T. Ishiyama