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2025年(令和7年)6月20日号 元町コラム 
横浜開港200年 / Y200(2059年)を夢みて!

 横浜モトマチ
  “Rainbow Connection”
遥かな虹を超えて 〜(12)

砂時計~人生も過去と未来の繰り返し~

 夜の「しじま」(静寂)の中に過ぎ去った遠い時代の音を想像すると、現在ではもう聞くことが出来なくなった音の数々が懐かしく思い出されて胸が熱くなってまいります。

 母の子守唄、朝の牛乳配達の自転車の軋めき、夜汽車の響き、遠い潮騒や木々のざわめく音など。 そんな消えて行った「音」にこそゆかしい日本の心が秘められているような気がして、、「ひとり、こころ静かに耳を澄ませてみたくなる」、そんな懐かしい日本の風情が愛おしく貴重に思えて参ります。 

※ 甲府市昇仙峡から望む甲州富士。感性豊かな日本の四季がいつの時代も子供たちや皆の心を育んでくれますようにーーー。


 繊細な色彩で季節を彩る美しい日本の四季。 虫の集(すだ)く声に、そこはかとない季節の移り変わりを感じながら時代を遡ると、平安時代には「松虫」と「鈴虫」が現在の呼び名とは「さかさま」に呼ばれていたり、なんと「蟋蟀(こおろぎ)」のことを「きりぎりす」と呼んでいたりして、時代は不思議な移ろいも見せてくれます。

 先人たちの繊細な遺伝子が受け継がれたような、そんな「季節の音」というものへの哀愁を大切に育みながら私たちが今日まで歩いて来れたのも自然の音が私たちの心の奥底に記憶され、それが日本の心となって「癒し」に直結しているからかもしれません。


※ 虹も無言に輝いていると思いきや、、七色の音楽を奏でてくれている事に気が付くと、一層、色鮮やかに輝いている見えるから不思議だーーー。


 郷愁をいやが上にも誘(izana)いながら、そして消えていった美しい音の数々。 耳を澄ますと、過ぎ去った遠い時代の音が記憶の底から蘇(yomigae)って来て、「日本の四季の大切さ」というものへの再認識を促してくれているようです。

 皆さま、どうぞお健やかに、いつの時代も、、未来も過去も、日本の四季の訪れを心行くまでご堪能下さいますように。。。

Tommy T. Ishiyama

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