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2025年(令和7年)1月5日号 元町コラム 
横浜開港200年 / Y200(2059年)を夢みて!

横浜モトマチ "Rainbow Connection”
  遥かな虹を越えて 〜 (1)

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 齢(Yowai)を幾つ重ねてもお正月を迎えるワクワク感が新鮮に感じられるのは、1年というひと区切りをつけて新たに迎える新春の光明が霊験新たかに気分を一掃し、迎えた新年が未知のエネルギーに満ち溢れているように実感出来るからにほかなりません。

 また、新年早々に気付いたことは、1500年もの歴史の彼方の日本にも、『お正月をお祝いする』という風習があった事で、丁度、仏教が伝来したことと深い関係があった筈で、その当時の人々と現代を生きている私たちが同じ感性でお正月を迎えていることに驚きを禁じ得ません。

※ 全ての始まりと終わりには、いつもそこに居る富士山に関わりがあるように感ずる。 その存在感は全てのものを超越している神のようでもあるーーー。

 実に、平安時代後期には、現在に類似した松飾りの風習があったし、鎌倉時代になると『徒然草』の作者である兼好法師(吉田兼好)が、「京の都では元旦の都大路にたくさんの門松が連なって華やかな様子だった」と記述している事から、この時代には、既に、新年を祝う風習が定着していた事が判ります。

 また、中世から近世にかけて当時の郵便システムである『飛脚』が発達したおかげで江戸時代中期には『町飛脚』という職業が生まれ、現在の年賀状のような新年のお伺いの手紙を送りあっていた事実があったほか、おせち料理が一般的に広まったのもこの時期だったと文献が伝えています。

※ 『レインボウ コネクション』とは、かつて存在したラジオ日本の深夜音楽番組のひとつ。 横浜をベースに活躍しているJALのO.G.で歌手の荒川和子氏が「女性版ジェットストリーム」を意識して お届けしていた水曜日の名物番組だった。 2009年から2023年6月まで14年間、729回。 不肖、私がベーシック スクリプト パイロットとして協力参画し、世界中へ皆さまをお連れした。 その日々を引き継いで、今年は1年間、モトマチから皆さまをあらゆる世界の空にお連れしたいと願いテーマタイトルとして復活させて頂いたーーー。(写真&デザイン/ 元JAL国際線CA  M.S.様)

 さて、新年ならではの筆者の興味は『向かい干支』(Mukai-Eto)に尽きるわけですが、向かい干支とは十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・申・酉・戌・亥)を円形に配置した時に、自分の干支の正面に来る干支の事で、あなたを守ってくれている干支のこと。 

 つまり、『子』(ne)の向かい干支は『午』(uma)、 『戌』(inu)の向かい干支は『辰』になるなど、自分の干支から数えて6つめ、自分の干支を入れると7番目あたる干支が自分の『向かい干支』になる計算になります。

 以前にも小欄でご案内致しましたが、皆さまの干支に相対する守り神として『向かい干支』の一覧を新年のご挨拶がわりにお届けして、本年のご発展をお祈り申し上げたいと存じます。

【それぞれの向かい干支の関係一覧】

☆ 子(ね) ⇔   午(うま)

☆ 丑(うし)⇔   未(ひつじ)

☆ 寅(とら)⇔   申(さる)

☆ 卯(う) ⇔   酉(とり)

☆ 辰(たつ)⇔   戌(いぬ)

☆ 巳(み) ⇔   亥(い)

※ 全家族の「向かい干支」の匂い袋を大切に持っている友人がいた。 曰く、「無いものを補い合ってこれで一家安泰」。 確かに最強のお守りに違いないーーー。

 江戸時代より、向かい干支を大切にする人には幸福が訪れると言い習わされており、自分の干支には無い正反対の性質がパワーを与えてくれる事から『守り干支』と呼ばれるようになりました。

 ですので、昔は子供の着物の背中にお守りの意味で向かい干支をあしらう風習があったし、七五三の晴れ着に母親が向かい同干支を刺繍で入れるなど、子を思う親の心がそこに浮き彫りになっていました。

 新春の門出に、皆さまにおかれましてはどうぞ向かい干支のお友達を交えて、楽しく健康的な1年になります様に心よりお祈り申し上げます。

 

 Tommy T. Ishiyama 

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