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2025年(令和7年)5月20日号 元町コラム 
横浜開港200年 / Y200(2059年)を夢みて!

 横浜モトマチ
  “Rainbow Connection”
遥かな虹を超えて 〜(10)

 『若葉の息吹に元気を頂いています』

 元町ショッピングストリートにお似合いのカラフルな日除けのパラソルが街を行き交う頃になり、一斉に芽吹いた緑がその色を喜んで見物しているかのように見受けられます。

 筆者の世代は、『若葉の頃』と言えば、まず、頭に浮かぶのがビージーズの楽曲、「若葉のころ」(First of May)ですが皆さまはいかがでしょうか? 1969年にリリースされ、一気にチャートを駆け上がった結果、1971年のイギリスのロマンティックコメディ映画『小さな恋のメロディ』(原題 / Melody, 脚本 / アラン・パーカー) のサウンドトラックに採用されて不動の人気を獲得しました。

※ 若葉の頃。横浜大桟橋入り口、筆者がかつて在籍した史跡『英一番館』(ジャーディンマセソン商会)の発祥の記念碑周辺にも桑の木の若い緑がーーー。

 曲名の原題、「First of May」はビージーズのリードヴォーカル、バリー・ギブの愛犬バーナビー(Barnaby)の誕生日である「5月1日」に由来していたと、後年、本人が吐露していますが、映画は日本の女性の皆さまの大好評を博し、甘いマスクの少年俳優、マーク・レスター君を一躍、時の人に押し上げ、映画に登場する11歳の少年と少女、「ダニエル」と「メロディ」の初恋ファンタジーは日本のファンの皆々の心を爽やかに洗い清めてくれたのでした。

※ 絶大な日本女性の支持を得た若き名優ふたりーーー。

 現在でこそ、各種エンターテインメントに対する日本女性の熱狂ぶりは世界的規模で有名ですが、この当時、『小さな恋のメロディ』の人気は日本だけに見られた超常現象の様相を呈しており、映画も楽曲も欧米では目立った評判や評価を得た形跡は無く、日本の女性群が支えた日本だけの実績に終わったという記録が残されています。

 現代ならば、日本の熱狂ぶりが世界に伝播して大ヒットを納めていた事でしょう。

一方、大都会の若葉の頃を横目に、山深い山梨の名峰百山の山々も美しい花々に埋もれて若葉一色になるのももう直ぐ。 高山に緑一色の季節が訪れるのも時間の問題になって参りました。

※鳥ノ胸山(山梨県都留市)から望む霊峰富士。〜私どもの山梨百名山歩きも4月12日の信玄公の御命日に75座山を達成し幸せ感に満ち溢れている。南アルプス山系の難山を含む残り25山に気合が入る(当時)〜山梨県笛吹市・Kisa Kohno様より。(登山家としての通称「ヒラリーK111さん」のご投稿と撮影の1枚です)


 さて、ビージーズの「若葉のころ」のメロディに乗せて上映された映画「小さな 恋のメロディ」の1971年の若葉の頃を想い出しながら、勉学に勤しんでいた若き日や、社会人としてまだまだ半人前にもなっていない時代を振り返りながら、あの日に戻って、ぜひ、お若く、お洒落に元町&山手の若葉の季節を存分にお楽しみ下さいますように。

 往年の映画そのままに心を清めて、『若葉のころ』が満載の元町公園より皆さまとの再びの逢瀬を心より願っております。

Tommy T. Ishiyama

 

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